ハーレーの魅力を保ちつつ既存のイメージを払しょくしたゼロスタイル

ハーレー
ヘッドライト

ハーレーはアメリカの荒野を力強く疾走する大型バイクのイメージがあります。実際にそのようなイメージを全面に押し出したカスタムを施した車両も少なくありませんが、中には既存のイメージとは大きく異なった、非常に個性的なスタイルのカスタムも存在します。1992年にバイクパーツの開発を手掛けるプロトが設立したゼロエンジニアリングは今までのハーレーには無い独特なデザインのカスタムを作り上げました。シートを低く置くことで上半身が大きく前傾する形になるゼロスタイルは今までのハーレーでは当たり前とされていた、仰け反るほどに背を伸ばす形で乗るスタイルとは全く異なるものです。

ハーレーパーツのアンバーピースへ

車体に覆い被さるような姿勢で運転する独特なデザインはハーレーの常識から大きく逸脱した、インパクトの強いスタイルとして注目されました。ハーレーの本場であるアメリカでも車体の美しさを保ちつつ、既存のイメージから脱却した画期的なスタイルとして高く評価されたのは紛れもない事実です。日本で誕生したゼロスタイルは世界中に知れ渡り、多くのハーレー乗りから高く評価されました。ゼロスタイルの生みの親であるプロトは技術力の高さを認められ、世界でもっとも厳しいとされている欧州のTUV規格をクリアするに至りました。ゼロスタイルは中古市場でも高い人気があり、走行距離が多い車体でもその多くが高値で売買されています。

ハーレーは大型の車体なのでバイクの中では運転が難しいとされています。ゼロスタイルのカスタムが施されたハーレーはやや小型で軽量になっていますが、運転時の姿勢が独特なので快適に乗りこなすには慣れが必要です。魅力的なカスタムハーレーを楽しむには安全第一を心がけながらの練習が欠かせません。

ハーレーの限定モデルはクールで特別なスタイルが多い

展示会

ハーレーは、メモリアルなどに合わせて数々の限定モデルがリリースされています。例えば、日本でハーレーがデビューしてから100周年には、1913年に日本で初リリースとなったMODEL 9Eをオマージュして、ルノーグレーにカスタムペイントしたFXDL LOW RIDERとFLSTN SOFTAIL DELUXEをアニバーサリーモデルとしてリリースしました。限定100台のモデルで、日の丸を思わせるモチーフでペイントされたロゴが燃料を入れるフューエルタンクに描かれていたのが特徴です。

また2020年には、ハリウッド映画で有名となったターミネーターが乗ったモデルFAT BOYの30周年を記念して、世界で2,500台限定のアニーバーサリーモデルと、国内で10台のみ生産される限定モデルがリリースされています。FAT BOYは1990年にデビューしてから世界中のハーレーファンから高い人気を得てきたモデルです。FAT BOY30周年記念モデルの大きな特徴は、既存のモデルとは異なり単色のブラックだと言う点でしょう。シリアルナンバーを刻んだ燃料タンクのほかホイールやマフラーなど、車体の大部分をアニバーサリービビッドブラックでペイントしていて、ダークでスタイリッシュなイメージがあるスタイリングと言えます。

インターネットから10台限定で完全受注生産されるストリートロッドは、グラフィックアーティストGraphersRockによるコラボデザインがキャッチ―な限定モデルです。フューエルタンクのサイドにビビッドなカラーリングで毛細血管を思わせるアートがペイントされています。フューエルタンク以外は車体全体をブラック単色でペイントしているため、闇に浮かび上がるようなグラフィックがより色鮮やかに感じられるのが特徴です。都市型のスポーツモデルとして高い人気を誇るストリートロッドが、よりカジュアルでスタイリッシュな印象になっていると言えるでしょう。

カッコいいハーレー